どうもこんばんわ、「米国株長期投資くらぶ。」の うさと(USA-to)です。
本記事では、ファンダメンタルズ分析についてできるだけ簡単な言葉を使って、わかりやすくまとめています。投資判断につかえる情報としてはたくさんの指標が存在しますが、初心者でも確認しやすい、最低限見るべき重要な項目にしぼって説明しました。効率的にスクリーニングする時の検索条件としても使える内容です。
ファンダメンタルズ分析とは
ファンダメンタルズ分析とは、会社の業績に基づいて投資判断する手法です。
ここで「会社の業績」と言っている情報は「決算報告」に含まれています。ヤフーファイナンスやInvesting.comの様な情報サイト・アプリでも最新のデータを確認できます。
決算報告は年に4回、四半期ごとに発表されます。自分が保有している銘柄の決算報告は必ず確認しましょう。決算報告の確認は、アマチュアであっても投資家として最低限の基本動作です。
決算報告で見るべき重要な指標
「よし、決算報告を確認しよう!」と思っても、決算報告には多くの情報があり、どれを見れば良いのかわからないですよね。指標を確認するだけでも時間がかかっていまします。
全ての指標を確認する必要はなく、重要な指標だけを選んで見れば良いです。投資初心者でも最低限見るべき重要な指標だけをピックアップして紹介します。計算式やお堅い説明は省略しています。
ROE
「あーるおーいー」とそのまま読みます。
利益をどれだけ効率よく生み出すことができるか、を表す指標です。投資する際に一番に確認しなければならない重要な指標です。パーセントで表されます。
日本市場ではROEが10%以上あれば優れている会社です。米国株市場であればROEが15%の会社もかなり存在します。
ただし、決算報告上でROEだけをよく見せることもできるので、投資判断する時は他の指標も併せて確認することが必要です。
PER
「ぴーいーあーる」「ぱー」と読みます。
その会社の現在の株価が、割高か、割安かを教えてくれる指標です。
「今の株価」が「1株あたりの純利益」の「何倍まで高くなっているか」を表します。
例えば「100円の利益を出す」次の2つの会社(銘柄)があったとします。
会社の株価が、
A : 1000円の場合 → PERは 1000 ➗ 100 = 10倍
B : 1200円の場合 → PERは 1200 ➗ 100 = 12倍
です。
同じ100円の利益を出すなら、安いAの株の方が欲しいですよね。Aの株の方がPERは10倍ですので、12倍のBの株よりも割安とわかります。
PERを確認する時には注意しなければならない点があります。複数の銘柄のPERを比較するときは、単純比較できません。
必ず次のどちらかの方法で比較する必要があります。
・その銘柄の過去のPERの推移と比較する
・同一セクター内の銘柄と比較する(同業他社と比較する)
トヨタの株価が1900円、ソフトバンクの株価が1400円 であったとしても、この2つの株価を単純比較できませんよね。これと同じです。
営業FCF(営業フリーキャッシュフロー)
フリーキャッシュフローは会社が稼いだ金のうち、自由に使える現金(キャッシュ)です。
キャッシュフローには、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの3種類あります。
・営業キャッシュフロー:本業でどれだけ儲けたか(プラスが良い)
・投資キャッシュフロー:新規ビジネスなど将来に向けてどれだけ投資したか(適度なマイナスが良い)
・財務キャッシュフロー:銀行などからお金をいくら借りたか、返したか
最低限確認するなら、営業キャッシュフローがプラスになっている事を確認します。また、毎年の決算報告で営業キャッシュフローが前の年よりも段階的に増えていることを確認します。
営業CFマージン(営業キャッシュフローマージン)
売上高 ➗ 営業キャッシュフロー
で求められる数字で、パーセントで表します。売上高 に対する営業キャッシュフローの割合です。
米国市場では 15%〜35%(以上でももちろんOK)であれば、かなり良い会社と判断できます。
まずは投資初心者の方であっても、最低限確認すべき指標についてまとめました。効率的に投資対象をスクリーニングする時にも使えるものです。そのうち追記していくかも。
投資は自己責任で。それでは。
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