English version: How to Track Multiple MT4 and MT5 Accounts in One Place
MT4の口座とMT5の口座、さらにブローカーも複数。気づけば口座が5つ6つに増えていて、「結局トータルでどうなっているのか」が誰にも分からない状態。。。私自身、EA(Expert Advisor、MT4/MT5上で動く自動売買プログラムのこと)を口座ごとに走らせるようになってから、まさにこの状態になりました。
この記事では、MT4とMT5を併用していたり、複数のブローカーに口座を分けているトレーダーが、口座をまたいだ成績を一元管理する方法を整理します。結論から言うと、必要なのは「履歴を1か所に集めること」「通貨を揃えること」「合計に入れる口座を選べること」の3つです。
なお、そもそもトレード記録の自動化そのものについてはMT4/MT5のトレード記録を自動化する方法まとめで解説しています。あわせて読んでみてくださいね。
MT4とMT5の複数口座管理が破綻する理由
口座が増えたときに管理が続かなくなるのは、意志の問題というより構造の問題です。理由は主に4つあります。
- プラットフォームが分かれている:MT4とMT5はそもそも別アプリで、履歴も別々。片方の口座履歴をもう片方から見ることはできません
- ブローカーごとに口座が分かれる:スプレッドや約定の相性でブローカーを使い分けると、確認先がその数だけ増えます
- 口座通貨がバラバラ:円建て口座とドル建て口座が混在していると、数字を単純に足しても意味のある合計になりません
- デモ口座やテスト口座が混ざる:EAの試運転用口座まで合計に入ってしまうと、実際の運用成績が見えなくなります
結果として、「口座ごとの残高はMT4/MT5を開けば分かるけれど、全体としてプラスなのかマイナスなのかは分からない」という、いちばん知りたいことが分からない状態になります。
何よりも正しく管理するための作業に「時間がかかる」というのが私にとっての最も大きなイヤなポイントでした。
複数口座を一元管理するための3つの条件
逆に言えば、次の3つが満たせれば複数口座の管理は成立します。ツールを選ぶときのチェックポイントとしても使えます。
条件1:すべての口座の履歴が自動で1か所に集まる
大前提として、MT4もMT5も、どのブローカーの口座も、同じ場所に履歴が集まる必要があります。ここを手作業でやろうとすると口座数に比例して手間が増えるので、自動で集まる仕組みであることが重要です。
どのツールを使うかで迷っている場合は、Myfxbookの代替を探すなら:日本語対応・接続方法・管理のしやすさで比べるで、接続方法や認証情報の渡し方の違いを比較しています。
条件2:合計するときに通貨を揃えられる
見落とされがちですが、複数口座管理でいちばん厄介なのがここです。円建てとドル建ての損益をそのまま足した数字には意味がありません。合計を出す場面では、どれか1つの通貨に換算して比べられる必要があります。
条件3:合計に入れる口座を自分で選べる
デモ口座、検証用の口座、もう使っていない口座。これらを合計から外せないと、全体の数字がすぐに実態とずれていきます。口座単位で「合計に含める・含めない」を切り替えられることが条件です。
Pipsfolioで複数口座を一元管理する
この3つを満たすように作ったのが、私が開発・運用している「Pipsfolio」(MT4/MT5対応のトレード記録・管理ツール)です。実際の手順に沿って紹介します。
1つのキーを、すべての口座で使い回す
Pipsfolioでは設定ページで「アップロードキー」を1つ発行し、記録用EA「PipsfolioSync」(MT5用の.ex5、MT4用の.ex4の両方に対応)に設定します。

このキーは口座ごとに発行し直す必要はなく、1つを複数の口座・複数のEAで使い回せます。口座を追加するたびに新しいキーを作る手間はありません。セットアップ時に任意で「口座ラベル」を付けておくと、一覧画面で用途が分かりやすくなります。ブローカー名は自動で取得されるので、入力する必要はありません。
合計に入れる口座をトグルで選ぶ
口座一覧では、口座カードごとに「集計」のトグルが並びます。ONにした口座だけが画面上部の集計サマリー(合計トレード数・勝率・純損益・全体損益、損益推移グラフ、損益カレンダー)に反映されます。

デモ口座や検証用の口座はOFFにしておけば、リアル運用だけの数字を見られます。逆にEAごとの比較をしたいときは、対象の口座だけONにするという使い方もできます(トグルはEAから残高データが届いた後に有効になります)。
一覧の上部には「すべて/リアル/デモ」のフィルターもあるので、口座数が増えても目的の口座にすぐたどり着けます。

通貨が違う口座も、1つの通貨にそろえて合計する
設定ページの「表示通貨」で、JPY・USD・EUR・GBP・AUDから1つを選べます。選んだ通貨で、口座をまたいだ集計(全体合計・損益推移・損益カレンダー)が換算されて表示されます。


ポイントは、換算されるのは合計だけで、口座ごとの数字は口座通貨のまま表示されることです。ドル建て口座のカードはドルのまま読めて、その下に換算値が小さく併記されます。

「口座単位では実際の通貨で確認したい、でも全体では1つの数字で把握したい」という、複数通貨で運用している人の実際のニーズに合わせた挙動です。
集計の数字には「本日のレートで換算した概算」である旨の注記が付きます。会計上の正確な値ではなく、あくまで全体像を掴むための概算という位置づけです。
登録できる口座数
登録できる口座数は、無料プランで5口座、ベーシックプラン($3/月)で10口座までです。MT4とMT5、リアルとデモを組み合わせて登録できます。
口座をまたいだ損益に加えて、入出金まで含めた収支を把握したい場合は、FXの収支管理は2階建てで考える:口座の中の損益と、口座の外のお金の動きもあわせてどうぞ。
まとめ
MT4とMT5の併用や複数ブローカーでの運用は、それ自体は理にかなった使い分けです。問題になるのは、口座が増えたときに全体像を見る手段がないこと。
「履歴が自動で1か所に集まる」「合計時に通貨を揃えられる」「合計に入れる口座を選べる」——この3つが揃えば、口座がいくつに増えても全体の状況を1画面で確認できます。
Pipsfolioは無料プランから利用できます。Googleアカウントで1分ほどで始められます。ぜひ一度試してみてくださいね。Pipsfolioを試してみる
セットアップの詳しい手順は使い方ガイドにまとめています。記録の自動化そのものについてはMT4/MT5のトレード記録を自動化する方法まとめもあわせてどうぞ。
※本記事は情報提供が目的で、投資助言ではありません。

