English version: How to Automate Your MT4 and MT5 Trade Records
MT4やMT5でトレードした記録、どうしていますか? Excelに手入力、それともMyfxbook? 私自身、複数のEA(Expert Advisor、MT4/MT5上で動く自動売買・自動処理プログラムのこと)を複数口座で運用する中で、記録をつけること自体に何度も挫折してきました。
この記事では、MT4/MT5のトレード記録を自動化する方法を、仕組みの基本から実際の導入手順まで、私が使っているツールを例に紹介します。
手動でのトレード記録が続かない理由
手動記録が続かない理由はシンプルで、トレードのたびに手を止めて入力する作業が地味に負担だからです。特に次のようなケースでは、まず記録が破綻します。
- EA(自動売買)を使っている:決済のタイミングが自分の意思と関係ないので、記録するタイミングを逃しやすい
- 複数口座・複数ブローカーを使い分けている:口座ごとに記録先が分かれて管理が煩雑になる
- スマホ中心でトレードしている:PCのエクセルを開く習慣がなく、記録がそのまま後回しになる
結果として残るのは「なんとなく勝っている気がする」「なんとなく調子が悪い気がする」という感覚だけ。実際の数字にもとづいた振り返りができないまま運用を続けることになりがちです。
トレード記録を自動化する仕組み
この状態から抜け出す方法が、記録専用のEAを使ってトレード履歴をサーバーへ自動送信する仕組みです。流れはシンプルで、次の3段階になります。
- 記録専用のEAをMT4/MT5にセットアップする
- EAが決済済みのトレードを検知し、一定間隔でサーバーに自動送信する
- Web上のダッシュボードで、送信されたトレードを一覧・グラフで確認する
このタイプのEAは売買そのものは一切行わず、記録の送信だけを担当します。裁量トレードでもEAによる自動売買でも、同じ仕組みでそのまま記録を自動化できます。
Pipsfolioで実際に自動化する
この仕組みを実際に「かんたんに」使えるようにしたのが、私が開発・運用している「Pipsfolio」(MT4/MT5対応のトレード記録・管理ツール)です。専用EA「PipsfolioSync」(MT5用の.ex5、MT4用の.ex4の両方に対応)をチャートに設置するだけで、決済済みのトレードが自動でアップロードされます。私自身も、これで毎日のトレードを記録しています。
導入手順は3ステップ
Step1:アップロードキーを発行する
設定ページから、MT4/MT5と連携するための認証キーを発行します。1つのキーを複数口座で使い回せて、いつでも無効化・削除も可能です。

Step2:MT4/MT5にEAをセットアップする
ダウンロードしたEAをExpertsフォルダに配置し、MT4/MT5を再起動します。「ツール→オプション→エキスパートアドバイザ」の「WebRequestを許可するURLリスト(EAが外部サーバーと通信するための許可設定)」にhttps://api.pipsfolio.us-invest.clubを追加してから、チャートにEAをドラッグ&ドロップし、Step1で発行したキーを入力します。EAは記録の送信のみを行うため、MT4/MT5の「自動売買」ボタンがOFFの状態でもアップロードは正常に動作します。

Step3:トレードが自動で記録されはじめる
以降は決済されたトレードが自動的に記録されていきます。ブローカー名も自動取得されるので、口座情報を手入力する必要はありません。

自動化で得られること
設定が終わると、単に「入力が楽になる」以上に、いくつかの運用上の悩みがまとめて解決します。
- 複数口座・複数プラットフォームの一元管理:MT4とMT5を併用していても、複数のブローカーに口座を分けていても、すべての口座の実績を1つの画面にまとめて確認できます。Web側の表示名は、アップロード用EA「PipsfolioSync」に入力した口座ラベル(任意)がそのまま使われます(未入力の場合はブローカー名と口座番号で表示されます)。セットアップ時に決めておくのがおすすめです。
- 入力の手間がゼロになる:EAが自動送信するので、日々のトレード後に何かを入力する作業自体が発生しません。「続けること」自体のハードルがなくなります
- Myfxbookなど既存ツールからの乗り換えも選択肢になる:日本語での使いやすさや表示の分かりやすさを理由に、乗り換えを検討する人も少なくありません
- 入出金を含めた資金管理までできる:口座への入出金(資金の移動)も記録できるので、純粋な運用損益と入出金による残高変動を切り分けて把握できます
記録によってできる様になること
トレード記録の自動化を起点に、Pipsfolioでは次のような分析・管理も同じ画面上で行えます。
- 勝率・プロフィットファクターに加え、シャープレシオ(リターンをリスクで割った、運用効率を示す指標)や最大ドローダウンなどのPro統計を自動集計
- 直近60営業日のシャープレシオが一定水準を下回った口座には、口座一覧で色付きのラインが表示され、数値を都度確認しなくても「稼働を見直すべき口座」に気づける
- MT5/MT4のバックテストレポートをアップロードし、フォワードと同じ指標で検証
- 経済指標カレンダーで、重要な経済イベントを確認
- 検証済みの実績を、公開したい口座だけ自分専用のURLで外部に共有
いずれも無料プランから利用できます(口座登録数など一部の制限はあります)。それぞれの詳しい使い方は、下記の記事で個別に解説しています。
EAや自動売買を使っている場合は、成績の検証と監視をまとめた自動売買の成績が「なんとなく」でしか分からない人のための管理ガイドもあわせてどうぞ。
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・FXの収支管理は2階建てで考える:口座の中の損益と、口座の外のお金の動き
まとめ
MT4/MT5のトレード記録を自動化することで、「入力が続かない」という根本的な悩みから解放されるだけでなく、複数口座の一元管理や資金管理まで含めて、運用の全体像を把握しやすくなります。
まずはトレード記録の自動化から始めて、必要に応じてバックテスト分析や資金管理、実績の共有機能へと使う範囲を広げていくのがおすすめです。
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※本記事は情報提供が目的で、投資助言ではありません。

