English version: Looking for a Myfxbook Alternative? Start With What You Have to Hand Over
MT4/MT5の成績管理ツールといえば、まず名前が挙がるのがMyfxbookです。私も長く使ってきましたし、定番であることに異論はありません。
ただ、「日本語で読みたい」「口座のパスワードを預けるのが気になる」といった理由で、別の選択肢を探している人も一定数いるようです。この記事では、Myfxbookの代替を検討するときに見るべき3つの観点を整理し、事実ベースで比較します。
先に結論を書いておくと、どちらが優れているかではなく、用途で分かれます。EAの実績を第三者に証明したいならMyfxbook、自分の運用を日本語で快適に管理したいなら別の選択肢、という住み分けです。
まずMyfxbookが定番である理由
- 無料で使える:口座を連携して分析機能を使うところまで無料です
- 実績証明のデファクト標準:EAの販売や紹介の場面で「Myfxbookの実績を出してください」と言われるほど、第三者検証の共通言語になっています
- コピートレード(AutoTrade)がある:提供者には3か月以上の取引履歴、最大ドローダウン50%以下、100取引以上といった審査基準が設けられています
- 複数口座を1アカウントで管理できる
とくに「実績証明のデファクト標準」という立ち位置は強く、EAを売る・紹介する立場なら他の選択肢はほぼありません。
代替を探す人がつまずく3つの観点
観点1:口座をどうやって接続するか
MyfxbookでMT4/MT5を接続する方法は3種類あります(Publisher / Auto Update / EA)。よく使われるのは後ろの2つです。
- Auto Update:口座番号・サーバー名と、投資家パスワード(閲覧専用パスワード)を登録します。取引はできない読み取り専用のパスワードなので、この方式自体は安全に配慮した設計です。ただし「口座のパスワードを外部サービスに預ける」という形にはなります
- EA方式:EAの入力欄にMyfxbookアカウントのメールアドレスとパスワードを入力し、さらにMT4/MT5側で「DLLの使用を許可する」を有効化する必要があります
DLLの許可は、EAが外部のプログラムを呼び出せるようにする設定です。信頼できる配布元であれば問題ありませんが、普段はオフにしておきたい設定ではあります。
観点2:日本語で読めるか
Myfxbookはサイト最下部の言語切替で日本語表示に対応しています。なので「日本語が使えない」わけではありません。
ただ、日本語で「Myfxbookの使い方」「日本語化の方法」を解説する記事がこれだけ多く存在すること自体が、そのまま直感的に使い始めるのは難しいことの裏返しでもあります。
観点3:見せるためのツールか、自分が管理するためのツールか
ここがいちばん大きな分かれ目です。Myfxbookは実績を公開して共有する文化が土台にあるサービスです。第三者に見せる場面で強いのはそのためです。一方で「毎日自分の口座の状況をラクに確認したいだけ」という人にとっては、機能の重心がずれているということでもあります。
代替ツールを選ぶときのチェックリスト
- 認証情報を何で渡すか:パスワードか、専用のキーか。あとから取り消せるか
- 日本語で完結するか:翻訳ではなく、日本語で作られているか
- 自分の管理がラクになるか:毎日開いて状況を把握する道具として使いやすいか。公開はしたいときだけでいい
同じ観点でPipsfolioを見るとどうなるか
私が開発・運用している「Pipsfolio」(MT4/MT5対応のトレード記録・管理ツール)を、同じ観点に当てはめてみます。
認証情報:パスワードは渡さない
Pipsfolioは設定ページで発行するアップロードキーをEAに入力する方式です。口座のパスワードもMT4/MT5のログイン情報も使いません。記録するのはトレード履歴だけで、口座への操作権限は取得しない設計です。キーはいつでも無効化・削除できます。
また、専用EA「PipsfolioSync」はDLLを使いません。設定するのは「WebRequestを許可するURLリスト」への1行追加だけで、DLLの許可はオフのままで動きます。

MT4/5のツール → オプション → エキスパートアドバイザ → 「WebRequestを許可するURLリスト」に”https://api.pipsfolio.us-invest.club“を追加
日本語:翻訳ではなく日本語で作っている
Pipsfolioは日本語圏のトレーダー向けに、最初から日本語で作っています。ガイドも用語の説明も日本語が原文です。
主目的:自分が管理するためのツール
Pipsfolioがいちばん力を入れているのは、自分のポートフォリオを快適に管理できることです。口座をまたいだ集計、損益カレンダー、資産の推移グラフ、勝率やプロフィットファクターといった統計が、手入力なしで揃っている状態を作るのが主目的です。

実績の公開機能もありますが、位置づけはその延長にあるおまけです。公開設定は口座単位で、初期状態はすべて非公開。あなたが公開操作をしない限り誰にも見えません。公開した場合も、口座番号・内部ラベル・スワップ内訳・内部IDは表示されません。

つまり「見せるために使い始める」必要はまったくなく、ずっと自分専用で使い続けても成立する設計になっています。
できないこと
公平を期すために書いておくと、Pipsfolioにはコピートレードもシグナル配信もコミュニティ機能もありません。第三者への実績提示という場面での認知度も、Myfxbookとは比べものになりません。
結局どちらを選べばいいか
- EAを販売・紹介していて、第三者に実績を示す必要がある → Myfxbook。この用途は代替が効きません。Pipsfolioにも簡単に公開する機能はありますが、「信用度」はMyfxbookの方が高いでしょう。
- コピートレードやコミュニティを使いたい → Myfxbook
- 自分の運用を日本語でラクに管理したい/パスワードを預けたくない/公開は必要なときだけでいい → Pipsfolioのような選択肢が合います
ちなみに両方使っても構いません。私自身、実績提示が必要な場面と日々の管理とで使い分けています。
複数の口座やブローカーをまたいで管理したい場合の考え方は、複数口座のFX管理を1画面に:MT4/MT5・複数ブローカーをまとめて把握する方法で詳しく扱っています。
まとめ
Myfxbookの代替を探すときは、機能の多さではなく「認証情報」「日本語」「自分の管理がラクになるか」の3点で見ると判断しやすくなります。この3つはあとから変えにくく、使い続けるうえでの快適さに直結する部分だからです。
とくに3つ目が本質です。成績管理ツールは、誰かに見せるためではなく、自分が状況を把握するために使うものだと思っています。
Pipsfolioは無料プランから利用できます(無料で5口座、ベーシックプラン $3/月で10口座)。Googleアカウントで1分ほどで始められます。ぜひ一度試してみてくださいね。Pipsfolioを試してみる
セットアップの詳しい手順は使い方ガイドに、記録の自動化の全体像はMT4/MT5のトレード記録を自動化する方法まとめにまとめています。
※本記事は情報提供が目的で、投資助言ではありません。記載しているMyfxbookの仕様は2026年8月時点で公開されている情報にもとづきます。最新の仕様は公式のヘルプをご確認ください。

