- 米国株投資で本来参考にすべき「質の高い」情報ソースと、無意識に陥っている罠
- 英語サイトから「時短」で「効率の良い」情報収集を実現する「DeepL翻訳」の使い方
- 「DeepL翻訳」と「Google翻訳」の比較と「DeepL翻訳」の凄さ
米国株や世界株に投資する時に無意識に陥っている罠
このブログを読まれいている方は、米国株に投資している人だと思います。ただ、米国株に投資しているはずなのに、単純に日本語のサイトやブログから投資の情報を集めていませんか?
米国株、米国の企業、米国のETF、に投資するのであれば、それらに一番近い「本家米国」のサイトから情報を収集すべきですよね。世界株に投資する時も同様です。
米国株に投資するのだから、「現地米国から情報を集めた方が良い」ことは誰がどう考えても「あたりまえ」ですよね。だけど、なんの疑いも持たずに、日本語で米国株の情報を集めてませんか?
米国株投資のブロガーやインフルエンサーが言わない不都合な真実
日本人の「米国株投資ブロガー」や「インフルエンサー」を敵に回すわけではないのですが、現地米国から情報を仕入れている人も結構いると思います。ただ、それをブロガーやインフルエンサーが自ら言ってしまうと、自分のサイトを見なくなるから黙っているのだと思います。
すみません、そういう私も今まで黙ってました…🌵 このネタで書きたかったのですが、他にもやりたいことがありまして…(言い訳です)
まぁ、日本人の「米国株投資ブロガー」や「インフルエンサー」の方は、現地米国から情報を仕入れていたとしても、読み手である「日本人に日本語でわかりやすく解説すること」も付加価値なので、別に現地から情報を仕入れていることを黙っていても全然良いとは思いますけどね。
海外から情報収集する障壁は英語、しかも「投資用語」
「海外サイトから自分で情報収集したくても、ただでさえ英語がわからないし…、投資用語の英語なんてもっとわからない…」
と多くの方が思っているかもしれません。海外から直接投資の情報を収集しようとすると、大きな障壁になるのが英語です。私自身は本業で英語も使うので英語に抵抗はないのですが、そうは言っても日本語で投資情報を読んだ方が何より圧倒的に時間が節約できるし、読み間違いも生まれず正しく情報を得ることができます。
例えば「PE Ratio」(いわゆる PER)や、「EPS」などの単語は日本語と意味は一緒なので、必要な単語を覚えてしまえばすぐに慣れるのですが、銘柄の解説や決算報告、企業分析などは当然単純な英単語ではなく、自由な長文で書かれているので、英文のままで読むにはそれなりに時間がかかってしまいます。
英語の投資情報収集はAI翻訳ツール “DeepL(ディープエル)”で解決
そこで私が使っているのが、AI翻訳ツールの”DeepL”(ディープエル)です。
“DeepL”はドイツのDeepL社が開発している機械翻訳エンジンです。機械翻訳というのは、機械学習という技術を使った「いわゆるAIの種類の1つ」です。AIの機能によって、高い精度で自然な翻訳をしてくれます。長文の翻訳にも対応していて、5000文字までは無料で使えます。5000文字の制約があると言っても「一度に翻訳できるワード数」ですので、文章を途中で区切って翻訳すれば、無料でいくらでも翻訳できます。投資情報の収集に”DeepL”を使う分には無料プランで全く困らないです。使ってみるとわかると思いますが、Google翻訳よりも断然精度が高いです。
“DeepL”と”Google翻訳”の比較
例を見てみましょう。こちらはある日のBloombergの、とある記事です。
Return to Office Is Being Threatened by a Child Care Crisis in Australia
Staff shortages are causing chaos and there’s no reprieve in sight.
It’s the email every working parent dreads. Sorry, there’s no room for your child tomorrow.
And it’s one Cassandra Duff, a Canberra, Australia-based early childhood center director, is sending more and more frequently as chronic staff shortages bite.
“We just say, ‘We don’t have the staff. Please, please keep your children at home,’” Duff said. “And that obviously breaks your heart because the consistency of care, consistency of educators, consistency of routines — it’s not there at the moment.”
Bloomberg
こちらを「Google翻訳」で翻訳するとこの様になります。まぁ言いたいことはわかりますが、不自然さが残ります。
オフィスへの復帰は、オーストラリアの育児危機によって脅かされています
スタッフの不足が混乱を引き起こし、猶予は見えません。
働く親なら誰でも恐れるメールです。 申し訳ありませんが、明日はお子様の部屋がありません。
そして、オーストラリアのキャンベラに本拠を置く幼児センターのディレクターであるカサンドラ・ダフは、慢性的なスタッフ不足に悩まされているため、ますます頻繁に派遣しています。
「私たちは『スタッフがいない』と言うだけです。 どうか、子供たちを家に留めておいてください」とダフは言いました。 「ケアの一貫性、教育者の一貫性、日課の一貫性など、それは明らかにあなたの心を打ち砕きます。現時点ではそれはありません。」
一方、DeepLで翻訳するとこの様になります。
オーストラリアで育児危機が発生し、職場復帰が危ぶまれている。
人手不足で大混乱、一刻の猶予もない。
働く親なら誰もが恐れるメールです。申し訳ありませんが、明日はあなたのお子さんを預ける場所がありません。
オーストラリア・キャンベラで幼児教育センターを経営するカサンドラ・ダフ氏は、慢性的な人手不足に悩まされる中で、このメールを頻繁に送るようになりました。
「私たちはただ、『職員が足りません。どうか、子どもたちを家に置いていってください』と言うだけです」とダフ氏は言う。「一貫したケア、一貫した教育、一貫したルーティン、それが今のところないのですから」。
DeepLの翻訳結果は、倒置法による表現も含めてものすごく人にとって読みやすく自然に翻訳してくれています。
DeepLを米国をはじめとした海外の投資情報収集に使わない手はないですね。
【DeepLの使い方】スマホでもPCでもどちらも対応
「でも、いちいちコピペが面倒なんだけど…」
そんなあなたにも、DeepLは簡単に操作できる様に工夫されています。「スマホの場合」、「PCの場合」で操作方法が違いますが、PCの方が操作は簡単で早いです。しっかりと情報収集したい時は、PCがおすすめです。この後でスマホ、PCのどちらも紹介します。
【DeepLの使い方】米国株投資情報を簡単に翻訳する方法「スマホ編」
まず利用者が多いスマホ編から解説します。スマホ編は動画で紹介しています。操作手順を理解するには、まずは動画を見てもらうと早いです。
動画で紹介した操作手順の大きな流れをあらためて解説します。
- 読みたい記事をタップして開く
- スマホの画面を「長押し」して範囲選択モードに入る
- DeepLで翻訳したい部分を範囲選択する
- 範囲選択すると自動的に表示されるポップアップから「共有」をタップ
- 別アプリを選択するための小窓が開くので、そこから「DeepL」を選択する
- DeepL翻訳画面が表示されるのでそのまま待つ(範囲選択した英文は上画面に自動的に入力済み)
- 1秒程度待つと、下画面に日本語への翻訳結果が表示される
- 元の記事に戻りたい場合は右上の✖️印をタップする
なお、動画中では、上記の一連の翻訳操作を2回繰り返しています。(動画中の2回目の操作では、Web広告の文章も含めて範囲選択しています。そのため、翻訳結果に広告の文章が含まれています。)
【DeepLの使い方】DeepLで簡単に翻訳する方法「PC編」
次に、PCを使用してDeepLで翻訳する方法を解説します。繰り返しになりますが、多くの英文を翻訳したい場合は、PCの方がスマホより簡単に操作できるのでおすすめです。
翻訳したい記事を開きます。
翻訳したい範囲を、マウスのドラッグ&ドロップで範囲選択します。下記の画像中は選択した範囲が黒で表示されています。
PCの場合は次の手順が重要なのですが、先ほどの範囲選択した状態で、Ctr+C, C と素早く入力します(Cは2回です。誤記ではありません)。
注意点1:このときCtrキーは押したままでCを2回入力です。PCの操作に慣れた人であれば、Ctr+Cのショートカットキーでコピーすることは良くあると思いますが、その要領でCを素早く2回入力します。Cをダブルクリックするイメージです。
注意点2:Cを2回入力しますが、かなり短い時間で2回Cを連打する必要があります。
そうすると、次の様にDeepLの翻訳画面に自動的に切り替わります。範囲選択した英文が自動で原文のエリアに入力されています。1秒程度まつと、右に翻訳結果が自動で表示されます。
この様に、PCの場合はスマホよりもさらに操作性がよく、簡単に日本語に翻訳してくれます。
(誤解のない様に補足すると、スマホでも手順は結構簡単で、長い記事も翻訳しながら読めます。私も寝っ転がって、スマホでDeepl翻訳を使いながら英文記事を読んでます。PCの方がスマホよりも「さらに」操作が簡単だ、ということです。)
DeepLの設定「PC編」
先ほどのCtr+C,C (Cを素早く2回入力)でDeepLに切り替わらない場合は、一度DeepLを起動して設定を確認しましょう。
DeepLを起動したら、右の横棒3つをクリックし、環境設定をクリックします。
次の設定画面が表示されます。DeepLのショートカットキーを次の様に選択することで、Ctr+C,C(Macの場合はCommand+C,C) の操作で、先ほどの様に簡単にDeepLに切り替わり翻訳結果が表示されます。
まとめ
米国株投資で海外から英語で情報収集するときの便利ツール「DeepL翻訳」について簡単にまとめます。
- 米国株に投資するなら本家米国のサイトから情報収集すべし
- 情報収集の障壁になる英語はDeepL翻訳を使えば解決
- DeepLの操作は、翻訳したい英文の範囲を選択して「翻訳実行」するだけ
- スマホの場合:共有ボタンからDeepLを選択
- PCの場合:Ctr+C,C
- うまく動作しない時はDeepLの環境設定を確認するべし