どうもこんにちわ、「米国株長期投資くらぶ。」の うさと(USA-to)です。
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本記事では、フォロースルーデーについて解説します。じっちゃまも過去記事の中でフォロースルーデー言及してることありますし、つい先日もつぶやいていましたね。フォロースルーデーについて知っていると、投資界隈の会話・Twitterのやりとり等でもスムーズにコミュニケーションが取れますし、投資の勉強においても理解が進みます。用語を知っていることって大事です。
フォロースルーデーとは
「フォロースルーデー」は、米国の著名投資家「ウィリアム・オニール」氏の著書に登場する用語です。オニールの本を読めば「フォロースルーデー」について解説してあります。
フォロースルーデーの定義
オニールの書籍では、フォロースルーデーについて次の様に解説されています。
トレンドが下げから上げに転じたと一般的に確信できるのは、反発が4日続いてからだ。出来高が前日から突然増加し、ひとつ以上の主要指数が大幅に上昇した場合、それは上昇1日目から始まった反発の「確認」だ。この確認、つまり「フォロースルー」は通常、反発局面の4日目から7日目にやってくる。
新たなブル相場がフォロースルー日なしに始まったことはなく、ほとんどのフォロースルーは反発開始の4〜7日目にやってくることだ。
オニールの相場師養成講座-成功投資家を最も多く生んできた方法
上記の様に書籍では解説されています。
一言で言うと
フォロースルーデー :市場のトレンドが下げから上げに転じた日
です。
フォロースルーデーは言い換えると「機関投資家が大きく投資を再開したタイミング」を表しています。
オニールの投資法はファンダメンタルズとテクニカルの組み合わせが基本ですが、テクニカルの根拠はあくまで「投資規模が圧倒的に大きな機関投資家の動向を元に、市場の動きを判断する」ものです。大きな取引がチャート等にデータとして現れるので、その情報から市場全体の今後の動きを予想します。
フォロースルーデーも機関投資家の市場への本格参加(再開)を、取引量と株価から判断したものですね。
注意点:オニールは「フォロースルーの後必ず上昇が継続する」とは言っていない
先ほどの引用部分を再度掲載します。
新たなブル相場がフォロースルー日なしに始まったことはなく・・・
注意点としては、フォロースルーが現れた場合に、その後の市場全体の上昇が継続するとは限らない、ということです。すぐに上昇が止まってしまう「偽フォロースルーデー」である場合もあります。
- フォロースルーデーなしで、ブル相場(上昇相場)が始まったことはない。
- 一方で、フォロースルーデーの後、かならずブル相場になるとは限らない。
この点は正しく理解しておく必要があります。
フォロースルーデーの具体例
次に、フォロースルーデーの実例をチャートで見てみましょう。先ほどのオニールの定義にもはまっていることがわかると思います。
下記はNASDAQのチャートです。反発が4日以上続き、出来高が増加していることがわかります。このタイミングでフォロースルーデーを迎えたと市場認識されました。
チャートや取引量から「フォローするーデーを迎えたかどうか」を自分で確認することもできます。が、はっきり言って面倒ですよね。フォロースルーデーを確認するもっと簡単な方法があります。
IBDの情報サイトBig Pictureでフォロースルーデーを確認
Investor’s Business Daily(通称IBD)という米国の有料投資情報サイトがあります。このBig Pictureという市場全体のマクロの動向を解説する記事でフォロースルーデーは解説されます。(ちなみに私はIBDの有料サービスを契約しています。)
また、Big Pictureの記事だけではなく、IBDのあるページを見るとフォロースルーデーを迎えた以降は「市場が上昇傾向である」と言うことがインジケーターで表現されています。インジケーターを見ると、簡単に今がブル相場(上昇相場)なのか、ベア相場(下落相場)なのかわかる様になっています。
IBDは有料サイトですので、ここでは詳細な画面等は貼りませんが、サイトのリンクは下記に配置しておきます。
フォロースルーデーの情報に限らず、IBDでは米国市場に関する様々な情報が公開されているので、投資情報収集にはおすすめです。コンテンツは全て英語ですが、英語が苦手な方も、DeepL翻訳などを使えば簡単に日本語訳で情報収集できますよ。
フォロースルーデーは米国株投資をするなら知っておくべき用語です。
投資は自己責任で。それでは。
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