私は「個別銘柄どれ買おっかなー」って考える前の段階で、アセットアロケーションをじっくり考えてます😄
私は普段、市況を見ながらポートフォリオの「理想の状態」について定期的に考えて見直しています。この記事では、今私が考えているポートフォリオの「理想の状態」と「実際の状況」について書いてみました😊
またポートフォリオを例に、私なりのアセットアロケーションのやり方(方法・手順)について解説します。
ポートフォリオの理想の内訳を先に考える
私は「ポートフォリオの理想の内訳」を先に考えた後で、投資対象を選んでいます。
理想の状態は、その時の市況やリスク、手元の資金の状況などから総合的に考えてます。
例えば、今年であれば2022年は下落するリスクが極めて高いことが金利の状態からわかりました。そこで私はキャッシュの割合をものすごく大きくとっていました。
その後、2022年に入ってからはこまで半年間下落していますが、この半年間は株等を買うことはあってもほんの少しだけでした。そして、6月末からは底にかなり近づいたと判断して、徐々にロングの買いで入っています。
その結果、今私が考えているポートフォリオの「理想の状態」、「実際の状況」、私の「代表銘柄」を紹介します。
ポートフォリオ内訳の「理想」と「実状」
私はポートフォリオ内を、リスクと期待リターンのバランスを取って、大きく7つに区切っています。(セクターなど他の観点でも区切って分析や戦略を立てますが、今日取り上げるのはこの7つの内訳です)
分類 | 内訳 | 理想の割合 | 実際の割合 | 代表銘柄 |
---|---|---|---|---|
グロース | ドリーム | 7% | 4% | CURE, SOXL |
個別 | 10% | 16% | AAPL, SANM | |
ETF | 17% | 13% | VOO, GLD | |
バリュー配当 | 個別 | 10% | 19% | DUK, ZIM |
チャンピオン | 15% | 16% | BEN, WBA | |
ETF | 26% | 15% | SPYD, QYLD | |
キャッシュ | 15% | 18% |
注:ちなみに執筆時点では、「実際の割合」は「理想の割合」から少し乖離があり、VeryGoodな状態ではありません😅
アセットアロケーションの考え方
このように資産配分すること「アセットアロケーション」と言います。もっと言うと「考えて意図的に資産配分すること」ですね。
うさと流アセットアロケーションは次のように考えてます😊
表を見ながら読んでくださいね。
例えば、2021年末時点でその後の下落を想定した時は、グロースの理想の割合を大きく下げて設定しました。その下げた割合に近づくまで実際の銘柄の売却を進めました。具体的には、保有していたテクノロジーセクターの銘柄(グロースの位置付け)を全て売却しました。
こんな感じで、「理想の状態」を先に決めて、「その状態に近づけるように売買を進める」ことで、感情的な売買を避けることもできますし、全体を俯瞰して安定感のあるポートフォリオを作ることができます。
グロース・バリュー配当 の割合を決める
もう少し手順を解説しますね😊 まず、グロース、バリュー高配当と大きく2つに分類して、「どちらの割合を高めるのか」を決めています。
先ほどの表の理想の割合を見てもらえればわかると思いますが、本記事執筆時点の2022年7月現在も私はグロースよりは、バリュー高配当銘柄を多めに保有したいと考えています。理由は、まだ市場は下落する可能性が十分あると考えているためです。グロース銘柄の方が下落幅は一般的に大きいので避けています。
グロースの内訳
私の場合グロースの内訳はさらに次の3つに分けています。
- 爆上げの夢を追う😅「ドリーム」
- エース個別銘柄を揃える「個別」
- 満遍なく利益をとりに行く「ETF」
この3つの枠に分けて、それぞれ理想と考える割合を設定しています。「ドリーム」はリスクが高いので割合は少なくして、安定感のあるETFの割合を多めにしています。
バリュー配当の内訳
同じようにバリュー配当も
- 高配当を狙いに行く「個別」
- 中レベルの配当を長期に狙う「配当チャンピオン」
- 多少利回りは低くても安定的に配当を狙う「ETF」
この3つに分類しています。こちらも、表の上の方がリスクが高く、配当利回りも高いものとなります。リスクの高いものは少なめに保有することを目指しています。
配当銘柄のポートフォリオを組む投資戦略はこちらの記事で解説しています。よければ読んでみてください😊
最も大事なことはキャッシュとそれ以外の割合を決めること
最後に一番大事なことを言います😊
それは、「キャッシュ」と「投資」の割合を決めることです。
解説の順番はあえて最後にしたのですが、最も重要なことは、市場のリスク状況を考慮して、まず最初に「キャッシュ」と「投資」の割合を決めることです。投資とは、株、ETF、投資信託などの全てのリスク有価証券を含みます。
私の場合は市場が下落しそうだと考えた時は、キャッシュの割合を高めて、有価証券の割合を極小化します。極端に言えば有価証券ゼロでもOKです。市場が下落した場合でもキャッシュの状態で持っていればノーダメージです。これは、投資を生業としていて説明責任がある機関投資家にはできない選択肢ですが、アマチュア投資家だからこそできる最大の防御です。この手を使わないという選択肢はありませんよ😊
なのに、世の中では「どんな状況でも継続積立投資」や「下落でもとにかくガチホ」といった愚策で溢れています・・・。シンプルメッセージでバズを狙いたいダメなインフルエンサーの功罪ですね。
まぁ、「市場全体が下落しているのか、上昇しているのか、その大きな流れも全くわからない😅」という投資初心者の方であれば、「とにかく継続積立投資」は1つの策ではあります。ただ、世の中の情報から「この後は下落するんじゃない?」と自分なりに仮説を立てて、「投資の一部をキャッシュに戻す」とかやってみると良いです。「考えて新しいことをする→振り返る」このサイクルを回さなければ、投資スキルは上がりませんので…。
流行りにのってる積立投資派の人も「死ぬまで積立投資するわけではない」ですよね😅
「自分で出口戦略を描けるレベル」の投資スキルは最低限身につけておいた方が良いと思います😊