どうもこんにちわ、「米国株長期投資くらぶ。」のUsatoです。
本サイトでは、数ある米国株(アメリカ株)から選定した「バフェット株」と「テンバガー株」による最強ポートフォリオを構築し、長期投資を基本の投資スタイルとしながら市場平均以上のパフォーマンスを狙っています。
ついに中国恒大集団が実質破綻したと言うニュースが飛び込んで来ました。この状況下で、今後の米国株市場をどの様に見るか、今後の投資戦略をどうするのか。この点について書きます。
ついに中国恒大集団が実質破綻
本サイトでも繰り返し取り上げて注視していた中国恒大集団の破綻リスクですが、ついに利払いが行われず、本質的な破綻状態を迎えてしまった様です。
中国恒大、デフォルトの現実味高まる ドル建て債利払いせず
from Wall Street Journal
中国の不動産大手、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)が6日の期日までに一部ドル建て社債の利払いを行わなかったことが、関係者の話で明らかになった。その結果、巨額のデフォルト(債務不履行)が現実性を増し、国内最大規模の債務再編も視野に入ってきた。
Wall Street Journal
同社は3000億ドル(約34兆1000億円)以上の負債を抱え、破綻の瀬戸際に追い込まれている。3日には地元の広東省政府に支援を要請。広東省政府は作業部会を派遣して指導に当たることで合意していた。アナリストらはこの動きについて、同社がデフォルトに向かっていると受け止めている。
恒大の破綻を受けての市場動向は?
私は約2ヶ月間、この中国恒大の破綻リスクを警戒して追加投資を抑制していました。
ですが、「突然破綻してしまう」リスクは後退したとみなして、11/22から投資を再開していました。
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現在の市場の動きがどうかと言うと、中国恒大集団の破綻には目もくれず、オミクロン株の重症化リスクが極めて低いと言うことがわかったことから、市場は買いに動き、株価は上昇しています。
市場は既に中国恒大集団の破綻を織り込んでおり、その結果が現在の株価、という事でしょう。
ただ、私が投資に再びアクセルオンすると判断した想定シナリオとは少し違うのですよね。。。
私は中国恒大集団が「突然破綻するリスクはない」と想定して、米国株への投資を再開しました。これは、政府援助等により破綻と見做されない動きをする、と想定したのですが、今のところその様にはなっていませんね。
やはり現状は、「破綻して悪影響が世界市場に連鎖する」リスクは未だ残っていると見ます。
中国恒大集団が破綻すると株価は急転直下で暴落するのか?
ブラックマンデーの時は、ある日を境に株価が「どかっ」と大暴落したと言う歴史がある様です。
一方で、リーマンショックの時は、リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに急に株価が下がったわけではないのですよね。じわじわと世界中の市場の株価を下げていったというのが現実に起こった事です。
こちらがブラックマンデーと、リーマンショックを比較しておりわかりやすいです。
何が言いたいかと言うと、本日中国恒大集団が破綻していたとしても、急に株価は下がらず、「あれは恒大集団ショックだったね」と歴史上言われるのは、今から半年以上先だということです。
自分が立っている地盤が自分を中心に半径50kmの範囲で沈下していても、本人は気づかないということですよ。
リーマンショックと中国恒大集団の破綻ケースを比較
では沈下の深さを確認するために、改めてリーマンショックと、中国恒大集団の負債の規模を比較してみましょう。
経済危機の規模感 | 額換算規模感 |
リーマンショック | 6000億ドル |
中国恒大集団 | 3000億ドル |
中国恒大集団が抱える負債の規模はリーマンショックの約半分と、相当のインパクトが想定できます。
今後の影響と米国株への投資戦略
やはり、米国株を含めた世界中の市場・株価が徐々に下げるというシナリオは想定しておいた方が良いですね。かといって、私は米国株への投資のストップはしません。まずはキャッシュを多めに手元に作り、株価が下がるにつれて、継続的に米国株を追加購入していく、という投資戦略を想定しておきます。
現在、長期投資ではなく短期的な投資シナリオとして、11月、12月、1月上旬までの米国市場の上昇を想定して、VTI等を購入しています。これは購入時点で、12月〜1月に売却する事を計画した上で購入したものです。こちらは早々に12月、1月の状況を見て売却し、早々にキャッシュに戻そうと思います。
それでは。投資は自己責任で。